~『きれいに死ぬための相続の話をしよう
-残される家族が困らないために必要な準備』 植田統著~
税務コンサルティング部資産税課上席マネージャーの森本です。
最近本屋さんに行けば、相続の本ばっかり。
あまりに情報が溢れると何がいいか解らなくなりませんか?
そんなあなたに、この本をお勧めします。
相続対策はお金(マネー)の話も大事ですが、争いを回避し
如何に円満に相続を迎えるかが大事。
基本、今の民法では『平等主義』ですが、
親の想い、本家・家業を守るため、親の面倒をみる、等考えれば
『相続における平等主義は、本質的な平等じゃない!』って思います。
生前の関係の深さに関係なく、
法定相続分が決まってるんですから。
だからこそ、親の想いを残すことが必要なんです。
相続対策で是非やって欲しいことは、
①親子の話し合い
お金(マネー)のこと、会社のこと、家のこと。先ずは親子で話し合って下さい。
なかなか難しいですが、これをしないと
お互いにどうしたらいいのかわかりません。
場合によっては、引き継ぐ側が望んでいない相続対策をしてしまったケースもあります。
②財産目録を作る
どこに何があるのか。相続発生後に残された遺族はここに悩みます。
大切な人を失って失意の中、どこに財産があるのか探すのは一苦労です。
財産目録を作っておけばそんな不安も解消できます。
③相続税の試算
自分に万が一のことがあった場合いくら税金がかかるのか知っておきましょう。
税金は相続発生後10ヶ月以内の金銭納付が原則。
金額を知っておけば自分に合った節税方法も検討できます。
④遺言書やエンディングノートで気持ちを伝える
家族、会社、自分の今後も含めて遺言書を作ってほしい。
でも、お金(マネー)のことだけ書いてもダメ!
必ず追記でもいいから、残される家族への感謝、
どうしてそういう意思を示したのか、を記してほしいのです。
親の気持ちを記しておけば、なかなか子供も
その気持ちに逆らおうとは思わないものです。
実は私もエンディングノート書いてみました。
財産のことだけではなく、家族や知人への感謝や想いを
じっくり考えて綴ることができます。
また、これからの自分の人生についてもリスタートする機会にもなります。
「お金(マネー)」だけでなく、「想い」を残すために、皆さんも是非書いてみてくださいね。
税務コンサルティング資産税課上席マネージャー 森本