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2013年06月28日
おすすめ書籍 Vol.13

~『世界経済を破綻させる23の嘘』ハジュン・チャン著~

税務コンサルティング部の東です。

北陸地方もいよいよ梅雨入りしました。
雨の季節はゆっくりと読書もいいのはないでしょうか。
私からのおすすめ書籍です。

マネー()、自由、貪欲、格差についての常識・通説を破壊し、
新しい世界経済の流れを読み解く本と紹介されています。

私も読み進めるうちに常識だと思っていたことを覆されて、
驚かされる箇所がたくさんありました。

例えば、
「第3の嘘 市場経済では誰もが能力に見合う賃金をもらえる」をみてみると

スウェーデンとインドのバス運転手の賃金格差を例にあげています。

両者を比較し換算するとスウェーデンの運転手の賃金は
インドの運転手のほぼ50倍となるそうです。

わたしたちが、みな個人的な価値に応じた賃金を
もらっているという神話から考えると、
スウェーデンの運転手の生産性がインドの運転手の50倍高いから
と考えられるのですが、本当にそうでしょうか?

それは、個人の生産性の違いではなく移民を抑える政策、
要するに政治的に決定されているものであると論じています。

もし、誰もが自由に移民できる状況なら、富める国の労働者は
貧しい国の人々に取って代わられるだろう。
ということです。

「自由市場では誰もが自分の価値に応じて公平な賃金を得ている」という
神話を打ち砕いただけでなく、発展途上国の貧困の原因についての
重要な洞察をも提供してくれたといえます。

今の世の中は当たり前だと思われていることが多いですが、
それらを取り上げて検証しているのが本書です。

第1の嘘 市場は自由でないといけない
第2の嘘 株主の利益を第一に考えて企業経営をせよ
第3の嘘 市場経済では誰もが能力に見合う賃金をもらえる

など23の嘘について論じています。

ぜひ、手に取って読んで頂きたいと思います。

税務コンサルティング部 東 由紀子